Nikon FE



2007年10月30日更新



マミヤに続き、Nikon FEが我が家にやってきました。
レンズは3本あり、ZOOM35-105mm F3.5、マクロ55mm F3.5、そして35mm F1.4。

35mm F1.4!!
これはすごい。型は古いが使えれば最高。
期待してカメラに取り付け、ファインダーをのぞくと・・・・

「・・・・っ」
とても残念な事に、おそらくバルサム切れなのでしょう。
レンズ自体の色がセピア色になってしまっています。
カメラが悪いのかなと心配したほど。
他のレンズに付け替えると問題なく、このレンズのみの問題と判りほっとしました。

発売当時のAE一眼レフの中では、一番ありふれた性能のカメラだった記憶があります。
ミノルタXDや、キャノンA-1の様にAE方式の華麗さを謳うでもなく、オリンパスOMシリーズや、ペンタックスMEの様に小型軽量でもない。
奇をてらう訳ではない。ニコンの中級機として、そこそこ小さく、質実剛健。
そんな印象のカメラです。
それでも最上級機だったNikon F2よりもはるかに扱いやすく、そのくせ堅牢で、意外にプロカメラマンも愛用していた様に思います。

触ってみての印象ですが、思っていた以上に巻き上げレバーやシャッターレリーズの感触が良くて好感が持てました。
その点、キャノンなんてグダグダですから…

問題なのは、レンズ交換、絞りリング、フォーカシングリングの回転方向が全てMINOLTA製の一眼レフとは逆方向になっている事です。
これには正直戸惑います。
当時はメーカー毎にユーザーの囲い込みをしていた感があり、ひとつのメーカーのカメラに慣れればなれるほど扱い難くなってしまいます。

いまひとつ問題なのは、巻き上げレバーが電源スイッチを兼ねている点です。
これは巻き上げレバーを起こすとカメラの電源が入るというもので、電源スイッチを別途設けているものに比べると、スイッチの切り忘れの可能性が少なく見た目にもスマートな方法だと思います。
ただ僕の場合問題なのは、僕の様に左目が利き目の場合、ファインダーを覗く際に巻き上げレバーが顔に当たってしまう事です。
これは正直煩わしい。

また、MINOLTAの同時期の製品と比べるとファインダーが思いのほか暗く、ピント合わせが思った以上に難しい。
等など、意外に同時期の製品でも差があるものだと感じました。

当時、MINOLTA XDと価格差はほとんど無く、カメラ単体の性能から言えば高いなと感じていたのですが、カメラ自体はいかにもニコンらしい堅実なカメラです。


Nikon FE

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